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2月の理(ことわり) 【 歳寒(さいかん)の松柏(しょうはく) 】

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歳寒(さいかん)松柏(しょうはく)

極寒に耐える松(まつ)や柏(かしわ)のように、逆境に置かれても、
思想・信条を変えない人の喩え。

 我が家の庭には「御用の松」があります。祖母の話によると、祖母(生存していれば今年100歳)が嫁いで来た時には既にあったそうですから、樹齢は百年近いと思われます。私は、この「御用の松」の冬姿を見るたびに「孤高」の気高さ、そして美しさを感じます。

 今月の理(ことわり)はこの「孤高の松」にぴったりの言葉を選びました。
この言葉は、「論語」からの出典で、

「後彫(こうちょう)の節(せつ)」

としても知られています。

原文は、

「歳(とし)寒くして、然る後に松柏(しょうはく)の彫(しぼ)むに後(おく)るるを知るなり」

です。

「彫」とは、萎(な)えると言う意味、即ち、「後凋」とは後で萎える(または萎えない)と言う意味です。松や柏は、冬になっても、普通の草木と違い、頑(かたく)なに葉を落とす事なく、凛とした姿をしていて萎える事がありません。この事を擬人化して、どんな逆境に置かれても節操が堅く、屈しない人の喩えとして用いられます。

 この名文を思い出したきっかけは、浄土宗カレンダーの2月の標語が、

「這(は)い上がる時に、何かが深まる」

だったからです。人間だれしも逆境はいやですよね。ましてや「這(は)い上がる」なんてもっといやですよね。苦しいに決まってますから。しかし、誰しも這い上がった時の達成感や充実感は経験があるはずです。できる事なら、逆境に陥りたくない。でも、仮にそうなったら・・・。逆境に置かれて、初めて自分の真価が問われるのだと思い、松(まつ)や柏(かしわ)のように「後彫の節」でガンバルしかないのです。いつかはきっと春が来る事を信じて。


 ・・・と、記事をここで終わる予定でしたが、1つ疑問があります。柏(かしわ)は、落葉樹ですよね。なぜ?冬に萎えないのでしょうか?調べたところ、論語の書かれた時代、中国では、「柏」といえば檜(ひのき)に似た常緑樹のことを指していたそうです。具体的にどんな植物だったのかは調べても分かりませんでした。知っている方はご一報下さい。

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