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激流を渡る

 先週の土曜日、奈良へ家族旅行に行きました。平城遷都1300年祭、東大寺、春日大社、興福寺、若草山を観光しました。中でも見ごたえがあったのは興福寺国宝館でした。一番よかったのはやはり阿修羅像でした。この阿修羅像はファンクラブまであり大人気だそうです。私も阿修羅のにわかファンとなり携帯ストラップを購入してしましました。

 旅行から帰り、早速、阿修羅の事を調べました。どうやら原始仏教の世界に入らないと阿修羅の真の姿は分からない様子でした。テーマが深くなりそうなので少し躊躇しましたが「サンユッタ・ニカーヤ」からはじめる事にしました。「サンユッタ・ニカーヤ」とは、「主題ごとに整理された教えの集成」と言う意味で、原始仏教の経典です。

 「サンユッタ・ニカーヤ」では、ブッダが神、悪魔、精霊、修行僧、仙人、尼、長老などと対話をする形式で話が進んでいきます。ですから、途中で深く考えなければ、普通の読み物として読んでいけます。でも、随所で、「どきっ!」とする箇所が現れます。そして、「どきっ!」とする箇所はいきなり現れます。

「第一章 葦」「第一節 激流」
「きみよ、あなたは激流をどのようにして渡ったのですか?」
釈尊「友よ。わたしは、立ち止まることなく、あがくことなしに、激流を渡りました。」
「きみよ。では、あなたは、どのようにして、立ち止まることなく、あがくことなしに激流を渡ったのですか?」
釈尊「友よ。わたしは立ち止まるときに沈み、あがくときに溺れるのです。わたしは、このように立ち止まることなしに、あがくことなしに激流を渡ったのです。」

激流とは何か。世間だとすると。「立ち止まることなく、あがくことなしに世間を渡る」となりますが、なんにでも当てはまりそうです。勿論、ソフト開発にも。阿修羅に興味を持ったところから、思わぬ古典に出会う事ができました。興味のある方は以下をご参照下さい。

『ブッダ神々との対話 サンユッタ・ニカーヤ1』
『ブッダ悪魔との対話 サンユッタ・ニカーヤ2』
中村元訳 岩波書店


阿修羅の起源はインド神話の魔神アスラ、さらには古代メソポタミア文明の古代史にまで遡ることが後で分かりました。でも、ちょっと深すぎるので、にわか阿修羅ファンの私としては、阿修羅はあくまで、仏法の八部衆の1人として考えています。それは興福寺の乾漆八部衆立像(かんしつはちぶしゅうりゅうぞう)として観ることが出来ます。

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